竹林社長のタメになる小話⑨ なぜゲームは嫌われるか

コンピューターゲームが蛇蝎の如く嫌われる理由とは

皆さんこんにちは。TENTO社長の竹林です。

今日は、コンピューターゲームが蛇蝎の如く嫌われる理由について話したいと思います。誰に嫌われるかというと、ゲームが大好きな子供ではなく、保護者の方に嫌われるということです。

この問題は簡単なようで実は複雑な問題だと私は考えています。なぜかというと、ゲームそのものをやっていることで、親御さんが子供のことを怒るわけではないからです。

ゲームとは何なのか

私は、ゲームとは「遊ぶこと」だと考えています。「遊ぶこと」といえば、かくれんぼも「遊ぶこと」なはずです。にもかかわらず、子供がかくれんぼをして遊んでいても親御さんは怒らないどころか、微笑ましいとまで思うはずです。同じように、子供がレゴの積み木ブロックで遊んでいるとします。これを見ても、親御さんは怒るどころか、「集中してていいなー」とか、「すごいものを作っているなー」と思うはずです。

ところが、子供がMinecraftに熱中してずっとやっていたら、親御さんはよく分からないけれどイライラすると思います。つまり、コンピューターゲーム以外の「遊び」をしていても親御さんは何も思わないんです。むしろ、楽しそうなことをやっているな、と嬉しがります。ところが、コンピューターゲームで遊んでいると、一般論ですが親御さんは非常にピリピリします。

シェアードアテンションについて

このような現象のことを、私が昔大学で学んでいた認知科学の言葉で「シェアードアテンション」と言います。人間の日々の行動で例えるなら、誰かと向き合って一緒にご飯を食べている状況を想像してください。一緒にご飯を食べている時は、二人の間にご飯の乗ったお皿が置いてあって、自分はそのご飯のお皿を見ていて、相手も同じお皿を見ている。お互いにその皿を見ているという認識があるんです。「共通に認識がある」ことをシェアードアテンションというのですが、この状況はとても安心できる状況なのです。私がお皿を見ています、あなたがお皿を見ています、ということをお互いに認識しているからお互いの目線が揃っていて、二人共ご飯に集中していることが互いの共通認識にあるので、自分たちがやっていることがわかっていて安心できる状況なのです。

子供の遊びに置き換える

では、これを子供の「遊び」に置き換えます。子供がレゴで遊んでいるところを想像してください。子供がダイニングのテーブルの上でレゴで何かを作っていて、親御さんもその状態を見ているような情景です。この状態は互いにシェアアテンションをしている状態であり、互いの目線が揃っている状態です。互いにやってることが分かっているという状況を、さらにメタ的に分かっているという状況があるのですごく安心できるわけです。

ところが、これをコンピューターゲームに置き換えてみてください。子供はMinecraftをやっていて、コンピューターの画面に向かっています。子供は、あまり周囲のことを意識しないので、コンピューターに齧り付くようにしてMinecraftをしています。そうすると、親御さんはコンピューターの画面を覗きにくく、何をやっているのかがわかりません。子供が見ているものが見えないので、親御さんと視線の共有ができなくなるのです。私はコンピューターゲームの問題の本質はこの部分にあると考えています。

Minecraftはデジタル上で行うレゴのようなものなので、はっきり言えば、Minecraftでもレゴでもやっていることは同じです。なのに、「シェアードアテンション」がないだけでイライラするのです。では、これを作るにはどうすれば良いでしょうか?

コンピューターゲームにイライラしなくなるには?

私は、親御さんも同じくらいやるべきだと考えます。子供がやっているのをちゃんと子供の目線になって見てみると、ある種のお互いに見ている状況というのが生まれてくるわけです。しかし、コンピューターゲームの場合、画面が一面で、立体的でもないため、見てるという状況をお互いシェアする状況になりにくい部分があると思います。なので私は、お互いにプレイしてみるのが良いと考えています。もしくは、親御さんがプレイしない場合は、子供が何か作品を作って見せに来た時には、めんどくさがらずに見てあげることが重要だと考えています。

これは、子供のためではなく、自分のためになります。どういうことかと言うと、子供がコンピューターゲームをやっている時に自分がイライラしないために、子供がやってることをちゃんと目線を合わせて見る、ということです。積み木やレゴをやっている子供を見てイライラしないように、コンピューターゲームでも同じことをすれば、イライラしなくなることに近づくと私は考えています。

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投稿者プロフィール

株式会社TENTO

プログラミングスクールのパイオニア・プログラミング教育14年のTENTO