Scratch のソースコードのライセンス変更について

最近ますます「Scratch ライセンス」でTENTOのサイトにいらしていただく方が増えているので、最新情報を共有したいと思います。この記事ではScratchそのもののソースコードのライセンス変更についてお知らせします。最近書いた記事で他にも、「Scratchを有料の講座や教室で使っていいの?」という疑問にお答えする記事や、「Scratchでさまざまな活動をすると立ちはだかるライセンスや著作権の壁について」の記事もあります。

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Scratchとライセンスについて考えよう

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Scratchのソースコードのライセンス変更

さて今回のお話は、Scratch自体のソースコードについてです。公式アカウントから以下のアナウンスがあり、ライセンスをAGPLに変更したとのことです。

ポストの中にあるリンクからアナウンスの全文を見てみましたが、次のようなことが書かれていました。(AIによる翻訳と要約を含みます)

Scratchは、世界中の開発者、先生、学習者たちが協力して作り上げてきたプロジェクトです。Scratchには、創造性、みんなを受け入れる心、知識を共有することの大切さといった大切な価値観があります。

今回、Scratchは新しい取り組みを始めることにしました。Scratchのプログラムのソースコードを、オープンソースソフトウェアの一種であるAGPLライセンスに切り替えるのです。

AGPLでは、Scratchのプログラムを改良して使う人は、その改良したソースコードを誰でも見られるようにしなければいけません。これは、Scratchのリミックスや共有の精神を大切にするためです。

ほとんどのScratchユーザーにとっては、この変更はスムーズに感じられるでしょう。Scratchのプログラムを読んだり、変更したりすることはこれまでと同じように自由にできます。違いは、Scratchの精神がより強く守られるようになることです。

これからも、Scratchはオープンソースコミュニティとの協力を深めていく予定です。Scratchの活動がますます広がっていくのを楽しみにしてください。

https://www.scratchfoundation.org/open-source-license をAIの支援を受け要約と翻訳

さらにまとめると、Scratchを使うだけの方にはあまり関係ないかもしれませんが、Scratchのソースに基づき、改造したり、独自の環境に公開して利用している場合、そのソースコードの公開が義務付けられるのがAGPLということですね。

TENTOでも時々 Stretch3 などの改造版Scratchを利用することはありますが、自分たちで改造したScratchは今のところありません。もしそうした使い方をする場合私たちの改善点を含むソースコードを公開しないといけなくなったわけですのでその時は従いましょう。(因みにStretch3は元々オープンソースになっており今回の件でライセンスもAGPLに変更されたようです。)

見聞きする限りですが、Scratchに基づき作られた、教室独自の環境や、ロボットプログラミング向けの専用環境などソースが公開されてないケースもあるようですので今後の対応が気になりますね。

生徒たちとScratch MODDING 講座なんかも楽しそうですね。いつかやってみましょうか。そして、こうしたこともウォッチしながら気にかけ運営しているスクールですご興味持たれましたらぜひご入会もご検討ください。

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