情報Ⅰ入試共通テストの令和8年度募集の状況は?
今週TENTOのページの中で急にアクセスが増えているのが、プログラミング教育必修化に関するページでした。その中でも「高校」や「情報Ⅰ」というキーワードが目立ったので、大学入試で必須教科となっている「情報Ⅰ」についてチェックしてみました。
大学入試に「情報Ⅰ」は必須?
2022年に高校で教科「情報Ⅰ」が必修化されました。その流れで2025年の共通テストからは、教科「情報Ⅰ」の試験科目もつくられ、国公立大学の受験の際には、共通テストでの必須科目となっているとのことです。
昨年度(2025年2月)の共通テストで最初の「情報Ⅰ」の試験が行われました。TENTOのスタッフたちも公開された試験問題を模擬的に受験体験をしました。解答結果はかろうじて受験生の平均点を超えてましたが、なかなか考えさせられました。その際スタッフから出た意見として「出題範囲が広範でプログラミングだけではなかった」「プログラミングもじっくり考えないと難しい。時間が足りなかった」という声がありました。
何人かの高校生の生徒に聞いてみると、学校の授業は行われているということです。試験対策については「私大志望だから関係ないんです」という声や「授業も(TENTOの経験で)知ったことが出て楽しいし試験もそこまで心配してない」という心強い声もありました。
「情報Ⅰ」を使わない国公立大学があるってほんと?
国公立大学の受験では共通テストの必須科目となっている「情報Ⅰ」の試験ですが、大学によってその配点の割合が異なることがあると昨年度の受験生の間でも話題になりました。
昨年度配点が無い(受験は必須だが点数は見ない)といった大学がありました。読売新聞の記事によると”配点方針も明らかにした12校のうち、北海道大、徳島大、香川大は「配点しない」とした。”とありました。
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20230108-OYT1T50098
また同記事によると”北大の入試担当者は「現役生と浪人生の間にどのような差が生まれるか不明瞭なこともあり、導入初年次は慎重に扱うべきだと判断した」としている。”と初年度であることへの配慮ということもわかりました。
そこでここで上がった3つの大学の来年度の募集要項を見てみることにしました。
北海道大学
令和8年度北海道大学入学者選抜要項 を見てみました。P19にある別紙3「第1段階選抜時における大学入学共通テストの配点」をみてみると今年から15点配点されるようです。今年から”配点なし”の大学ではなくなるようです。15点ということで、合計315点のうち15点ということで5%弱(4.76%)得点となるようです。割合は大きく無いですね。

こちらの15点という配点は他大学と比べてどうなのか気になったので、ご近所の東北大学の募集要項P25を見てみました。すると前期日程では50点の配点となっています。学部ごとに合計点が異なりますが、550~1050点の合計点に対して4.76~9%を占めるようです。

そのほかにも、筑波大学などを見てみましたが、学科専攻等によって配点は異なり、一番配点の高かった情報学群 情報科学類・情報メディア創成学類では共通テスト合計1000点のうち100点の配点で10%を占めています。(情報メディア創成学類は大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンでも活躍された落合陽一先生のいるところですね。)
徳島大学
表紙のキャラが可愛い「令和 8 年度入学者選抜要項」でした。P11~学部・学科毎の選抜方法、各試験の配点などが書かれていますが。いずれのページの情報には⚫︎印がついていました。
●印を付し点数化していない教科・科目等の評価を含めて、総合判定とします。
これはつまり、配点は無しで点数化はしないけど判定には利用されるという意味ですね。ほかに⚫︎印がついているのは面接試験がありました。
香川大学
最後に3つめの香川大学の「2026年度 入学者選抜要項」 を見てみましょう。P14~共通テストに関する配点が掲載されています。こちらの大学では※印がついていて、以下の注釈がありました。
5 大学入学共通テストの「情Ⅰ」(※印)は配点合計に含めません。
なお,大学入学共通テスト及び個別学力検査等の成績の総合点が同点の場合の順位決定にあたっては,大学入学共通テストの「情Ⅰ」の成績を活用します。
徳島大学と同様に配点せず点数には含まれませんが、同点で並んだ場合の順位決定に用いるとありますね。これは微妙に手が抜けませんね。
まとめ
昨年度話題になった3大学のみ見てみましたが、その中で配点なしを継続しているのは2大学となりました。その2大学も全く評価に関わらないわけでなく総合判定や同点で並んだ際は判定に使われるということです。
高校生になったら、情報Ⅰ対策も早めにじっくり行えると良さそうですね。
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